ライフハック

(第一回)生きるのが少しだけ楽になるかもしれないグループワーク「哲学対話」について解説します!

(フリー素材です)

こんにちは! 藤原のパクチーです。

今回は、趣向を変えて、ライフハック系のグループワークをお届けしたいと思います。

私は現在哲学対話というグループワークのファシリテーターをしています。

中学生や高校生を中心に、このワークショップを行なっているのですが、かなり好評なので、ぜひ多くの人に知っていただきたいと思い、この記事を書いています。

皆さんは哲学対話なんて聞いたこともないですよね?

しかも“哲学”なんていかにも難しそうです。

「哲学対話」とは?

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哲学対話は実は皆さんが知っているような小難しい哲学とはほとんど関係ありません。

このワークではソクラテスとかアリストテレスとか、そんな難しい話は忘れてください。

むしろ、皆さんが普段、疑問に思っていることについて考えてもらいたいのです。

例えば、

■なぜ人は月を綺麗だと思うのか?

■なぜ人はつい無駄なことをしてしまうのか?

■なぜ、将来使わないことを勉強しなければいけないのか?

などの疑問です。

専門的な知識も何も必要ありません。

誰にでもできて、気軽に話せる、それが哲学対話です。

哲学対話にはいろんなやり方があるのですが、私が実践しているのは東大の梶谷真司教授が提唱している方法です。

(梶谷真司教授)

梶谷教授哲学対話とは「体験としての哲学」であると述べています。

例えば、哲学を高尚なものだと思い込んで、孤独に一人の人間の頭の中でこねくり回しても、絶対に限界があります。

また、知識としての哲学をいくら頭に詰め込んだところで、本当の意味での考えたことにはならないわけです。

しかし、自分の中に生まれた疑問を他人と共有して、言葉にして語ると、頭の中でモヤモヤしていたものが整理されます。

そして何より、一人で考えるのは面倒くさいですよね。だから皆で考えます。

他の人と話し、語りかけ、応答してもらえると嬉しい。

これが「体験としての哲学」です。

では、哲学対話では具体的に何をするのか以下にまとめてみました。

①いろんな人と話す。
②自由に話す。
③皆でわからないことを増やす。

かなり抽象的になってしまったので、細かくみていきたいと思います。
 
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①いろんな人と話す。

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哲学対話をやる上で、参加者の思慮の深さ、学歴の高さ、哲学の知識があるかどうかは一切関係がありません。

重要なのは参加する人の多様性です。

赤ちゃんから高齢者まで、ひいては外国人、いやいや宇宙人まで、いろんなタイプの人がいる状況が理想です。

もちろん、喋るのが苦手な人でもOK!

人とうまく喋れなくてもただ、そこにいてくれるだけで助かります。

このワークでは必ずしも喋らなくていいというルールを設けているので、そこにいてくれるだけでいいのです。

このように、いろんな人がいろんなあり方で、その場を共有することで、一人では思いつかないような物事の側面が見えてきたりします。

また、自分が当たり前だと思っていることは、アメリカ人にとっては当たり前ではないかもしれません。

このように普段接している人とは全く違うコミュニティ、文化圏にいる人と話をすることで、当たり前だと思っていることをもう一度、初めから考え直さないといけなくなります。

つまり、いろんな人がいることで考えるという行為が勝手になされていくわけです。

そういうわけで、いろんな人と話すことが大事になってきます。

②自由に話す。

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ここは何を言ってもいい場です。

例えるなら、ここは皆さんが通っていた学校と正反対の場所です。

学校は、正しいこと、良いこと、先生の意に沿うことしか言ってはならないというルールが課せられています。

生徒たちはその特定のルールの中で評価され、場合によっては排除されます。

最初は教師によって、やがては生徒同士で、

あいつ勉強できないよね」「あのこほんと空気読めないわ

と排除が始まります。

やがて当たり前のことができない人や変わった人は本当に排除され、正しいこと、良いこと、先生の意に沿うことしか言ってはいけないという洗脳が完了するのです。

これは会社でも家庭でも根本的に同じです。

この“エリート教育”を受けてきた私たちはいつも何らかの肩書きを背負って、人の顔色を伺いながら生きています。

いつの頃からか空気を読むという常識が刷り込まれ、言いたいことを言えなくなってしまいました。

ですから、「哲学対話」の場は安心して自由に話せるということを保障しています。

心の内に溜め込んでしまい、知らず知らずのうちに疲れてしまっている皆さんが、言いたいことを言える場、リラックスできる場というわけです。

そして何より本当に自由な場では、革新的な意見が飛び出したり、これまでにないアイデアが浮かんだりすることが期待できます。

③皆でわからないことを増やす。

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これが一番のポイントです!

考えるということの意味は、一つの課題に対して解決策を見つけるということではありません。

つまり無理やり答えを導き出すことではないのです。

人の意見を聞いて、すぐに「あーあれね!」「あーわかるわかる!」という風に、自分が知っていることに無理やり当てはめることでもありません。

みんなが話していることを先入観なしに素直にしっかりと聞きます。

すると、きちんと話をしていく中で自ずと疑問が生まれてきます。

そういう疑問が増えれば増えるだけ良いということなんです。

まとめ

哲学対話とは何気ない疑問についてみんなで考えることでした。

そのために以下の三つのことをします。

①いろんな人と話す。
②自由に話す。
③皆でわからないことを増やす。

一言でいうとみんなで疑問を増やしていく話し合いの場です。

今回説明したことはまだ序章に過ぎないのですが、少しでも興味をもっていただけたら幸いです。

また、哲学対話の具体的なやり方は次回以降で説明したいと思います!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!