こんにちは! 藤原のパクチーです。
年が明けて、心新たにいろんなことに取り組みたいと思っているあなたに、創造性を高める本をご紹介します!
今回取り上げるのは、ジェームス・W・ヤングの『アイデアの作り方』です。
一時間もあれば読める量なので新年早々、挫折せずに読みきることができると思いますよ!
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ではでは詳しく解説していきます。今回もネタバレありなので注意です。
凡人が天才に近づける唯一の方法

(フリー素材です)
皆さんは天才ですか?
私は凡才です。
だから天才になりたい。
皆さんもなりたいですよね。天才に。
この本にはアイデアを生み出すという点で、凡人が天才に近づくための唯一の方法が書いてあります。
良いアイデアが欲しいけど全然浮かんでこないという方はぜひ読んでみてください。
湯水のごとくアイデアが湧いてくるという天才はこんな記事読まなくていいので、ノーベル賞でも目指してください。
さて、この本にはアイデアを生み出すための基本中の基本のエッセンスが凝縮されています。
その原理はたったの二つだけ。
◾︎「アイデアは新しい組み合わせである」
◾︎「新しい組み合わせを作り出す才能とは物事の関連性を見つけ出す才能である」
この原理に基づいた発想法が本書の内容となります。
この発想法を大きく三つのステップに分けると以下のようになります。
このステップは、広告代理店に勤めていた著者のヤングが、商品を売り出す時のアイデアの作り方としてまとめたものです。
なので「商品をいかにして売るか?」がメインの話となっていますが、どんなことにでも当てはまる方法なので自分が気になっていることと照らし合わせながら、読んでみてください。
では細かくみていきたいと思います。
①とにかく資料を集める。

(フリー素材です)
何かいいアイデアを思いつかなければならないという状況に迫られた時、意外と見落としがちなのが、この「資料集め」です。
私たちは初めのうちはそれなりに資料を集めますが、ある程度、理解できた時点で「もう十分である」と自分に言い聞かせて、ごまかそうとしてしまいます。
本来、資料を集めるということは「生半可なものではない。」とヤングは語ります。
では、具体的にどのように資料を集めればいいのでしょうか?
アイデアを生み出すための資料には大きく分けて二つあるといいます。
それは特殊資料と一般資料です。
◾︎特殊資料とはその製品(事柄)と消費者(ターゲット)についての資料です。
ヤングは製品と消費者のことを徹底的に調べ上げると、両者の間にアイデアを生むかもしれない関係性が見つかると述べています。
これは本の中に挙げられていた、とある石けん会社の例なのですが、自社の石けんを宣伝しようと思ったとき、その石けんにはこれといった特徴が一つもなかったそうです。
ところが、石けん(製品)と皮膚や髪の毛(消費者)との関係性を研究した結果、この課題だけで分厚い一冊の本が出来上がりました。
そしてその一冊の本の中から5年もの間、広告に使えるだけのコピーアイデアが生まれたそうです。
このような製品と消費者についての資料が特殊資料です。
◾︎一般資料とは一般的な知識のことです。
一般的な知識とはエジプトの埋葬習慣からモダンアートにいたるまで、この世の全ての事柄についての知識です。
上で説明した特殊資料(製品と消費者)以外のことです。
優れた広告マンはみんな決まって、ほとんど全てのことに関心を抱いていると述べています。
これは「アイデアは新しい組みわせである」という原理に基づいています。
つまり一見、何の関係もない事柄との関係性の中にアイデアは潜んでいるということです!
そういうわけで、全く関係のないことでも常にアンテナを張っておくことが大切なんですね。
このような全く関係のないことで得られた一般的な知識が一般資料です。
さて、これらの特殊資料、一般資料はどんな些細なことでもいいので、カードにして、ファイルにストックしておきます。
このカードが十分に溜まった時、初めて次の段階に進むことができます。
②絶望するまで新しい組み合わせを考え続ける。

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新しいアイデアとは既存のもの同士の組み合わせでしかありません。
つまり、いくつもの事柄の中から誰も発見したことがないような組み合わせを見つけなければならないという点において、この作業が絶望的に辛い部分になります。
ここでは冒頭で説明した原理
◾︎「新しい組み合わせを作り出す才能とは物事の関連性を見つけ出す才能である」
が大事になってきます。
つまり、集めた資料の関連性を見つけ出すということです。
まず、一つ一つの資料をじっくりと噛み締め、あらゆる角度から眺めます。
そして万華鏡を覗いた時のように、それぞれの事柄の関連性の無限のパターンを考えてみるのです。
どんなに関係のないようなことでも必ず共通点があります。
それを見つけ出すのです。
もうこれ以上の組み合わせはできないという、限界のところまで考え抜きます。
そしてもう投げ出したくなった時、一度、休みます。
精神的に息切れして、また回復した時のエネルギーが大事なようです。
そして、さらに考えて考えて、考え抜いた先に待っているものは…
絶望です。
どうあがいても絶望。
もうどうにもなりません。
心の中はかき乱されて、何も浮かばなくなります。
ここまできたら第二段階は終了です。
③いったん、忘れる。

(フリー素材です)
「もうこれ以上は何もできない」というところまで追い詰められたら、いったん全部忘れましょう。
ひらめきというのは思いもしない時に舞い降りてくるものです。
ここまでのステップを全力で取り組んだのであれば、ひらめく準備は整いました。
あとはもう、流れに身を任せるだけ。
リラックスして、自分の感性を刺激するような体験に身をゆだねます。
例えば映画を観たり、ミステリー小説を読んだり、旅行に行ったり、好きなことをして気分転換します。
すると、どうでしょう。
「全く関係のないこと」をやっている時に“それ”はやってくるのです。
以上が、アイデアを生み出すためのステップとなります。
まとめ
さて、このあとに、最後のステップが残されているのですが、気になる方はぜひ、本書をお読みください。
とはいえ、アイデアを生み出すためのおおよその流れは説明しました。
この三つです。
これまでいろんな本を読んできましたが、これと同じような内容が書かれていたので、本当に大切なことなのだと思います。
これを当たり前にやれば誰でも天才になれるのに、やっている人は案外少ない。
誰でもできることではあるけど、習慣化するのが大変なので誰もやらないんでしょうね。
逆にこれを習慣化できる人はすでに、天才の素質を持っている人なのかもしれません。
大変だとは思いますが、私は天才になりたいのでちょっと頑張ってみようかなあと思いました。
これを機に皆さんも一緒に天才になりませんか?